風邪・インフルエンザ・ノロやO157などの食中毒・水虫…
私達がかかる”病気”の原因の多くが、ウイルスや細菌・寄生虫などの病原体が体に入ることで発症する、いわゆる”感染症”によるものです。
感染症の症状は、発熱や咳などの風邪症状の他、下痢・嘔吐・湿疹などの症状までさまざまです。
そして、症状の出かたや重症度も個人差はあるものの感染症の種類によって異なります。
今回は、そもそもの感染症とは?!というところから、今わかっている感染症の種類と分類をご紹介します。
目次
うつる感染症・うつらない感染症
ウイルスや細菌・寄生虫などの病原体が身体に入ることで発症するのが感染症。
感染症は人から人へうつるものもあれば、うつらないものもあります。
うつる感染症
うつる感染症は大変多く、後ほど分類と共にご紹介しますが、代表的なものがこちら。
法定伝染病として指定されているものの一部です。
- 風邪症候群
- インフルエンザ
- ノロウイルス等による感染性胃腸炎
- コレラ
- 赤痢
- 腸チフス
- ジフテリア
- 流行性脳脊髄膜炎
- ペスト
- 日本脳炎
- 麻疹(はしか)
- 百日咳
- 水痘(すいとう=水ぼうそう)
- 風疹
よく耳にする感染症も多いかと思います。
日本では発症がほとんどないものも含まれています。
それは国の衛生環境が整っていて、国全体でワクチン接種が進められているからです。
豆知識:発展途上国の感染症対策事情
発展途上国ではまだまだかかると重篤になるマラリアやエイズなどの感染症が横行しています。
世界の感染症対策事情についてはまた別に取り上げようと思いますが、少しばかり触れましょう。
発展途上国で感染症がなくならないわけは大きく3つです。
- 人々が貧しい
- 国全体の医療整備が遅れている
- 人々の医療の知識が少ない
経済的にも貧しい暮らしをしている人々は、まず栄養が足りていない。
そのため体の機能が十分に働かず免疫力が高くないのです。
そして住環境の衛生環境も良くありません。
上下水道が整備されていないためトイレは基本ボットン便所。
糞便が溢れかえる場面も多いです。
そして水。
日本のように、蛇口をひねれば飲める水がいくらでも出てくる環境は途上国ではありえません。
安全な水を飲むために、1日の大半の時間をかけて女性・子供が水を汲みにいくのが日常です。
子供は学校に行く時間がなくなり、女性は保健サービスを受けることができないし、働く時間もありません。
現在、井戸や衛生施設の整備が少しずつ進んではいますが、それでもまだまだ足りていないのが現状です。
生活が貧しいため、薬も買えないし必要な医療も受けられません。
そして医療整備が遅れていること。
具体的には医者が足りない、医療施設が少ないことが問題です。
つまり人々は予防接種を受ける場所がないし、病気にかかったら治療もままならないのです。
同時に問題なのは知識不足。
子供たちは学校に行けず、昔から同じように生活して成長した大人たちも共に、生活する上で最低限の衛生についての知識が足りないのです。
だから、衛生環境が悪いことも、どう悪いのか・なぜ悪いのかがわからず、予防という知識もなく、それで病気に罹った時にも手立てがない。
だから、今や先進国では発症例がほとんどない感染症による死亡率がとても高いといった現状がみられるのです。
下のグラフは、WHOがまとめた5歳未満の子供の死亡原因です。
世界統計:5歳未満の乳幼児死亡の原因(2004年)
出典:JICA「感染症の恐怖」
肺炎・下痢に次いでマラリアが第3位なのはとてもショックな現状です。
マラリアには現在内服薬による予防が普及していますが、現地ではまだまだ未防御状態で感染者が広がっていることでしょう。
マラリアのワクチンは日本が先進して開発を進めていたようで、これが広まると良いですよね。
そんなわけで、少し触れた途上国の感染事情、私は知識が乏しいことが対策に乗り出す姿勢を一歩遅らせる原因だなと思っています。
例えば、2014年アフリカ西部のシエラレオネでエボラ出血熱が大流行したのを覚えておいででしょうか。
エボラ出血熱は重篤化するリスクが高く、致死率も高い感染症の1つです。
でも感染経路は体液(主に血液)を介した接触感染のみ。
当時、国境なき医師団が防護服を全身に覆って仮設営した救護所で患者を診る様子がメディアでもよく取り上げられたと思いますが、基本は感染者の体液に汚染されたものを触ってはだめ。
当時シエラレオネは衛生環境が劣悪だったことと、エボラ出血熱は初めての疫病だったことから人々に知識がなく、1人の感染者から一気に広がったとされています。
つまり、エボラ出血熱の知識がある人がちゃんといて、パンデミックの発端から適切な対処がなされていれば、ここまで大事にはならなかったのです。
日本をはじめ先進国では、人々の衛生についての知識も普及し、医療も衛生環境という点においても、途上国に比べたら格段に質が高い。
その一方で、ありがたいことに感染症への危機感は薄れていると思います。
豆知識といっておいてここまで掘り下げてしまいましたが、途上国を極端な例に、今一度感染症について学ぶ重要性をお伝えできればと思いました。
さて戻りましょう。
うつらない感染症
一度人に感染したら、そこからは他の人にうつらない感染症もあります。
それを非伝染性感染症と呼びます。
感染症なのに伝染しないとは不思議な言い回しですよね。
この場合、”感染”は病原体が体に入ること、”伝染”はうつることとご理解いただければわかりやすいと思います。
非伝染性感染症の特徴は2つ。
- 感染症にかかっても病原体が外に出ない
- 病原体が外に出ても他の人にうつりにくい
つまり、感染症という名の括りではあれども、一人感染者が出た時にそこから周囲に広がることはないのです。
代表的な非伝染性感染症は、
- 破傷風(はしょうふう)
- 虫垂炎(ちゅうすいえん)
- 瘭疽(ひようそ)
- 毒素型食中毒
です。
破傷風とは、破傷風菌が病原体。
致死率がとても高い病気です。
最初は口や顎が疲れるといった症状ですが、だんだん歩けなくなり、排泄もできなくなって、全身の筋肉が硬くなって、呼吸もできなくなる。
こういった経過をたどって死に至るケースがあります。
虫垂炎とはなんだ?!と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、これ盲腸のことです。
盲腸の主症状は腹痛。
特徴的なのは、痛む場所が時間の経過とともに移動するということです。
次に瘭疽(ひょうそ)。
傷口から細菌が入り急性の炎症を起こします。
赤く腫れあがったり膿がたまって白く・時に緑色に見えたりします。
最後に毒素型食中毒について。
一口に食中毒といっても、その原因によっていくつかに分類されます。
大きくは5つ。
- 細菌性食中毒
- ウイルス性食中毒
- 自然毒による食中毒
- 化学性食中毒
- 寄生虫による食中毒
このうち、感染が問題となる食中毒は3つ。
- 細菌性食中毒
- ウイルス性食中毒
- 寄生虫による食中毒
です。
それぞれ詳しくはこちらをご参照ください。
で、そのうちの細菌性食中毒の中に、
- 感染型食中毒
- 毒素型食中毒
この2種類があるのです。
感染型食中毒は、例えばサルモネラ菌・腸炎ビブリオ・病原性大腸菌。
細菌に感染したものを食べて、その細菌が体の中で増殖し病原性を持つことが原因となるものです。
一方、毒素型食中毒は、すでに食品の中で細菌が毒素を産生しており、その毒素を口にすることが原因。
黄色ブドウ球菌・ボツリヌス菌が代表的です。
毒素は加熱殺菌することで取り除けるため、よく加熱して食べましょうと言われる食品には、毒素を産出する細菌がもともといやすいからということ。
毒素は他の人に感染することがないため、自分が感染しても伝染はしません。
でも実際に、食中毒の原因を調べるのは少し時間がかかりますので、嘔吐・下痢症状があれば、同じように感染を疑い対処すべきです。
予防接種:ワクチンありなし分類
うつる感染症・うつらない感染症それぞれご紹介しましたが、事前に予防する方法の一手が予防接種。
日本でワクチン接種が受けられる感染症(一部)
先にあげた感染症のうち、それぞれ日本でワクチン接種が受けられるのが青文字の感染症です。
再三になりますが、感染症は他にもたくさんありますが、これは一部ですよ。
- 風邪症候群
- インフルエンザ
- ノロウイルス等による感染性胃腸炎
- コレラ
- 赤痢
- 腸チフス
- ジフテリア
- 流行性脳脊髄膜炎
- ペスト
- 日本脳炎
- 麻疹(はしか)→MRワクチン
- 百日咳→4種混合ワクチン
- 水痘(すいとう=水ぼうそう)
- 風疹→MRワクチン
感染症横の「→”〇〇〇〇”」は、母子手帳または病院で一般的に使われているワクチンの呼び方です。
予防接種ワクチンは本数が多いこともあり、同時に接種できるものは混合ワクチンとして1回の注射で済ませてしまうものもあります。
日本では、4種混合ワクチンとMRワクチンが代表です。
受けなくてはならない、つまり接種が義務化されているワクチンは多くが0歳の時から定期的に受診していくことになります。
混乱しないように今一度。
例えば、麻疹(はしか)の予防接種を受けたいと医療機関で申し出た時に、「はい、MRですね」と言われるケースがありますが、これは「麻疹・風疹混合ワクチン」のことですので焦らずに。
母子手帳の記載も実際の呼び方と少し異なることもありますのでご注意を。
私もよく混乱していました…
ちなみに、風疹のワクチンは、重篤な副作用が出た疑惑で、一時接種義務が任意接種になりました。
本来は1歳で受けているはずが、もしかしたら当時その”受けなくても良い”期間にあたり、接種をしなかった方がいるのです。
もしかしたら受けていないかもしれない疑惑がある年代は、現在40代以降。
女性は特に、出産の際にタイミング悪く風疹にかかってしまったら、生まれてくる赤ちゃんに先天性の障害があるリスクが高くなります。
ワクチンを打っても重症化を防ぐだけで発症を阻止するものではない感染症も多いです。
でも風疹は、ワクチン接種でほぼ100%予防が可能な病気。
政府は、風疹撲滅のキャンペーンをうって接種を呼び掛けています。
詳しくはこちらの記事もあわせてどうぞ。
感染力が高かったり伝染性が強い感染症は、世界中の研究機関でワクチンの開発が進んでいます。
中にはワクチン開発が難航していて、感染してしまったら対処療法しかできないものもたくさんあります。
対処療法とは、出ている症状に対して後出し的に治療を行う方法をいいます。
体調を崩して病院に行って治療を受ける過程は全て対処療法といえますね。
日本でワクチン接種を受けることができる感染症は国立感染症研究所が一覧を出していますので、こちらもご参考に。
国立感染症研究所:日本でワクチン接種を受けることができる感染症
ワクチンがまだない感染症
ここで、まだワクチンがない・つまり予防できない感染症をご紹介します。
- 溶連菌感染症
- MERS(中東呼吸器症候群)
- RSウイルス感染症
- 咽頭結膜熱
- エボラ出血熱
- カンピロバクター
- コレラ
- 細菌性赤痢
- サルモネラ
- 新型インフルエンザ
- ジカウイルス感染症
- 重症熱性血小板減少症候群
- 腸管出血性大腸菌感染症
- 手足口病
- デング熱
- 伝染性紅斑(りんご病)
- 感染性胃腸炎
- ヘルパンギーナ
- マイコプラズマ肺炎
はい、たくさんあります。
このうち、いわゆる夏かぜといわれて子供によくみられるものが、
- 咽頭結膜熱
- 手足口病
- ヘルパンギーナ
この3つでしょうか。
マイコプラズマ肺炎も昨年シーズンに特に保育園・幼稚園で流行しましたが、風邪とはまたちょっと違うので、侮るなかれ。
夏季に気を付けたい感染症についてはこちらもあわせてどうぞ。
感染症の種類・分類
感染症の分類はさまざまな視点からできます。
先ほどのように、うつる・うつらないでも分けられますし、感染経路でもわけられる。
感染経路についてはこちらもあわせてどうぞ。
また、病原体の種類によってもわけられます。
病原体の種類とは、先ほど紹介した細菌・ウイルス・寄生虫の3種類のことです。
代表的な分類が、感染症法によるもの。
感染症法による感染症分類定義
感染症法では、感染症の類型(種類)を、かかった時の症状の重さ・感染力などを総合した”危険度”によって感染症を分類しています。
それがこちら。
※定義はわかりやすいよう簡単な表現にかえています。
類型 | 分類内容 | 主な対応 |
一類感染症 | 総合的にみて危険性が極めて高い感染症 | 原則入院 |
二類感染症 | 総合的にみて危険性が高い感染症 | 必要に応じて入院。 食品製造等特定業務への就業制限 |
三類感染症 | 総合的にみた危険性は高くないが、特定の職業で集団発生の危険がある感染症 | 食品製造等特定業務への就業制限 |
四類感染症 | 動物・その死体、飲食物、衣類、寝具などを介して感染し、健康被害を及ぼすおそれのある感染症 |
動物の輸入禁止、輸入検疫 |
五類感染症 |
国が感染症発生動向調査によって情報提供することで発生・拡大を防止すべき感染症 |
発生動向の収集把握と情報の提供 |
新型インフルエンザ等 | 新型インフルエンザ、再興型インフルエンザ | 原則入院 |
指定感染症 | 一類から三類に分類されていないが、一類から三類の対応の必要性が生じた感染症。1年を限度として政令で指定 | 原則入院 |
新感染症 | 人から人に伝染し、新たな症状とともに総合的な危険性が極めて高い感染症 | 政令で指定する |
参考:三重県感染症情報センター
よく途上国などで感染症の集団発生が起こると、「第〇類感染症に指定されている~~」と説明されることがあると思いますが、それがこの分類です。
第1類が危険性の高さが最も高く、2類・3類となるに従い危険性が弱まるとご理解ください。
感染症法の分類に該当する感染症
では具体的にどんな感染症が分類されるのかみてみましょう。
たくさんあるので、こちらの一覧をどうぞ。
分類 | 感染症の疾病名等 |
一類感染症 | エボラ出血熱、クリミア、コンゴ出血熱、痘そう、南米出血熱、ペスト、マールブルグ病、ラッサ熱 |
二類感染症 | 急性灰白髄炎、ジフテリア、重症急性呼吸器症候群(SARSのみ)、結核、鳥インフルエンザ(HSN1のみ) |
三類感染症 | 腸管出血性大腸菌感染症、コレラ、細菌性赤痢、腸チフス、パラチフス |
四類感染症 | E型肝炎、A型肝炎、黄熱、Q熱、狂犬病、炭疸、鳥インフルエンザ(HSN1以外)、ボツリヌス症、マラリア、野兎病、ウエストナイル熱、エキノコックス症、オウム病、オムスク出血熱、回帰熱、キャサヌル森林病、コクシジオイデス症、サル痘、重症熱性血小板減少症候群、腎症候性出血熱、西部ウマ脳炎、ダニ媒介脳炎、チクングニア熱、つつが虫病、デング熱、東部ウマ脳炎、ニパウルス感染症、日本紅斑熱、日本脳炎、ハンタウイルス肺症候群、Bウイルス病、鼻疽、ブルセラ症、ベネズエラウマ脳炎、ヘンドラウイルス感染症、発しんチフス、ライム病、リッサウイルス感染症、リフトバレー熱、類鼻疽、レジオネラ症、レプトスピラ症、ロッキー山紅斑熱 |
五類感染症 | インフルエンザ、ウイルス性肝炎、クリプトスポリジウム症、後天性免疫不全症候群、性器クラミジア感染症、梅毒、麻疹、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症、アメーバ赤痢、RSウイルス、咽頭結膜熱、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、感染性胃腸炎、急性出血性結膜炎、旧姓脳炎、クラミジア肺炎、クロイツフェルト・ヤコブ病、劇症型溶血性レンサ球菌感染症、細菌性髄 膜炎、ジアルジア症、侵襲性インフルエンザ菌感染症、侵襲性髄膜炎菌感染症、侵襲性肺炎球菌感染症、水痘、性器ヘルペスウイルス感染症、尖圭コンジローマ、先天性風しん症候群、手足口病、伝染性紅斑、突発性発しん、破傷風、バンコマイシン 耐性黄色ブドウ球菌感染症、バンコマイシン耐性腸球菌感染症、百日咳、風しん、ペニシリン耐性肺炎球菌感染症、へルパンギーナ、マイコプラズマ肺炎、無菌性髄膜炎、薬剤耐性アシネトバクター感染症、薬剤耐性緑膿菌感染症、流行性角結膜炎、 流行性耳下腺炎、淋菌感染症 |
新型インフルエンザ等 | 新型インフルエンザ、再興型インフルエンザ |
指定感染症 | 鳥インフルエンザ(病原体がインフルエンザウイルスA属インフルエンザAウイルスであってその血清亜型がH7N9であるものに限る。) |
新感染症 | 現在該当なし |
参考:厚生労働省健康局結核感染症課 資料③「感染症の範囲及び類型について」
ぱっと見ていただいてわかるとおり、1類・2類・3類は日本国内ではなじみがないものばかりではないでしょうか。
持ち込みによって発症したりすることはあっても、日本は衛生環境が整っていますし、医療も充実しています。
そのため、にわかに感染の拡大にはつながりません。
現在、予防接種や日常の予防策などでなんとか感染を防ぎたいと世間で話題になるような感染症は多くが第5類感染症です。
近年流行したり、普段よく耳にする感染症をチェックしてみましたよ。
これは私の主観もありますのでご参考程度に。
話題になった・または周辺で流行った感染症がどこに分類されているかお確かめください。
分類 | 感染症の疾病名等 |
一類感染症 | エボラ出血熱、クリミア、コンゴ出血熱、痘そう、南米出血熱、ペスト、マールブルグ病、ラッサ熱 |
二類感染症 | 急性灰白髄炎、ジフテリア、重症急性呼吸器症候群(SARSのみ)、結核、鳥インフルエンザ(HSN1のみ) |
三類感染症 | 腸管出血性大腸菌感染症、コレラ、細菌性赤痢、腸チフス、パラチフス |
四類感染症 | E型肝炎、A型肝炎、黄熱、Q熱、狂犬病、炭疸、鳥インフルエンザ(HSN1以外)、ボツリヌス症、マラリア、野兎病、ウエストナイル熱、エキノコックス症、オウム病、オムスク出血熱、回帰熱、キャサヌル森林病、コクシジオイデス症、サル痘、重症熱性血小板減少症候群、腎症候性出血熱、西部ウマ脳炎、ダニ媒介脳炎、チクングニア熱、つつが虫病、デング熱、東部ウマ脳炎、ニパウルス感染症、日本紅斑熱、日本脳炎、ハンタウイルス肺症候群、Bウイルス病、鼻疽、ブルセラ症、ベネズエラウマ脳炎、ヘンドラウイルス感染症、発しんチフス、ライム病、リッサウイルス感染症、リフトバレー熱、類鼻疽、レジオネラ症、レプトスピラ症、ロッキー山紅斑熱 |
五類感染症 | インフルエンザ、ウイルス性肝炎、クリプトスポリジウム症、後天性免疫不全症候群、性器クラミジア感染症、梅毒、麻疹、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症、アメーバ赤痢、RSウイルス、咽頭結膜熱、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、感染性胃腸炎、急性出血性結膜炎、急性脳炎、クラミジア肺炎、クロイツフェルト・ヤコブ病、劇症型溶血性レンサ球菌感染症、細菌性髄 膜炎、ジアルジア症、侵襲性インフルエンザ菌感染症、侵襲性髄膜炎菌感染症、侵襲性肺炎球菌感染症、水痘、性器ヘルペスウイルス感染症、尖圭コンジローマ、先天性風しん症候群、手足口病、伝染性紅斑、突発性発しん、破傷風、バンコマイシン 耐性黄色ブドウ球菌感染症、バンコマイシン耐性腸球菌感染症、百日咳、風しん、ペニシリン耐性肺炎球菌感染症、へルパンギーナ、マイコプラズマ肺炎、無菌性髄膜炎、薬剤耐性アシネトバクター感染症、薬剤耐性緑膿菌感染症、流行性角結膜炎、 流行性耳下腺炎、淋菌感染症 |
新型インフルエンザ等 | 新型インフルエンザ、再興型インフルエンザ |
指定感染症 | 鳥インフルエンザ(病原体がインフルエンザウイルスA属インフルエンザAウイルスであってその血清亜型がH7N9であるものに限る。) |
新感染症 | 現在該当なし |
思っていたよりも、聞いたことがある感染症が多いのではないでしょうか。
5類感染症は、上の方に並んでいるもの(インフルエンザ、MRSA、RSウイルスなど)が大人もかかりやすい感染症の印象です。
梅毒なんかは、医療のマンガ「JIN」にも出てきたように、日本の感染症の歴史の中で集団感染が大きな壁だったこともありました。
後半に書かれているものの多くが、子どもがかかりやすい印象があります。
ヘルパンギーナ・マイコプラズマ肺炎・流行性耳下腺炎などはよく保育園や幼稚園での集団感染が問題になります。
それぞれの感染症の特徴については、また少しずつご紹介していきますね。
感染症関連の記事はこちらもあわせてどうぞ。
おわりに
今回は、今更ながら感染症の分類と種類についてご紹介しました。
感染症といってもうつるもの・うつらないものがあることもご理解いただけましたでしょうか。
専門領域ながらこれまでそこまで身近でなかった感染症は、子どもが保育園に登園するようになって驚くほど遭遇するようになりました。
季節によって、たまたまの持ち込みもありますが、子供たちはびっくりするほどどんどん感染していくのです。
でもその分免疫がつくのが早く、3歳ごろにはもう病気がグッと減るそうで。
子供たちには、重篤な感染症だけには注意しつつ、着実に抗体を作って成長してほしいなと思います。
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