インフルエンザ、流行っていますよ。
でもにわかに疑い難いですよね。
これまでかかったことなんて一度もないし、
予防接種もしているし、
職場でもこどもの学校・園でも流行ってないし、
まさかインフルエンザにかかってるわけがない。
そんなふうに思い込んでしまっていても、実はインフルだったということ、十分にあります!
今回は、微熱でもインフルエンザ陽性が出た私の体験談と共に、インフルエンザの症状をお話しします。
目次
インフルエンザの基礎知識
まずはありきたりの知識から。
インフルエンザはインフルエンザウイルスが体内に入って、身体が弱っているとウイルスを撃退する免疫機能が追い付かず発症。
38度以上の高熱、だるさ(全身の倦怠感・筋肉痛)、悪寒が主な症状。
それに加えて、鼻・喉・咳等の風邪に似た症状が出ることもあります。
詳しいことはこちらの記事にも書きましたのでご参考に。
インフルエンザの感染経路は飛沫感染が主。
咳やくしゃみからうつるケースです。
インフルエンザ陽性が出るまでの経過
感染の専門家なのに、見事にかかりました。
初めてのインフルエンザで当人が驚いていますが。
我が家にはまだ小さい子供がいるため、当然家族全員で予防接種を受けています。
ワクチン接種は10月末でした。
私が感染する場所として可能性のあるところは、通勤の電車内、職場…
こどもの保育園ではインフルエンザが出ていないため、感染源である可能性は低いです。
1日目:喉の症状から始まった
ひとつ仕事が一区切りしてホっとしていた矢先のこと。
今シーズン割と暖かい日が続いていたが急に例年通りの寒さが戻った日。
前日夜間に寒気を感じて迎えた朝、目覚めると、
喉が痛い
しかもだいぶ奥の方…
痛みがひどくなかったため、その日は気にせず仕事へ行きました。
悪化しないように暖かくして。
でもお昼過ぎから寒気を感じるようになり、寒い寒いと思いながら1日過ごし帰宅しました。
2日目:のどの痛みが悪化して微熱が出る
2日目の朝、のどの痛みが一気にひどくなりました。
昨日はちょっと痛いな、変だな~くらいの症状だったのが、それはそれは激痛に。
これで一気に高熱が出たらまさか…と思ったら微熱。
私は平熱が低めなので、微熱でも身体のだるさはけっこうな不調なのですが。
具体的には36.8度。
ちょっとだるいものの、軽い風邪の引き始めかなとその日も仕事に行きました。
その日も1日寒気は感じていましたが、不調になる前も職場のデスクは寒く(笑)、その日寒気を感じたのは体調の悪化とは思いませんでした。
3日目:喉の痛み&夕方から高熱
喉がおかしいなと思いながら2日間仕事をし、週末を迎えました。
腕も足もなんだかだるい、嫌な予感がする、
そんなふうに感じながらも、体温を測ってみたら、
37.0度。
よし、大丈夫だろう。
その日は念のためマスクをして子供を連れて外出しました。
ところが、お昼過ぎ~夕方にかけてどんどん体調が悪くなり…
夕方帰宅したらなんと38.0度。
症状は、
- ひどい寒気(布団を何枚かけても手足ひんやり、恐ろしい寒さ)
- ひどい全身のだるさ(一歩も動きたくない、放っておいて状態でした)
- 節々どころじゃない全身の筋肉痛(スポーツで酷使した次の日のかんじ)
- ひどい頭痛(偏頭痛に似た痛みかた、スマホやTVの光なんかも刺激があって辛かった)
- ひどい喉の痛み(膿の緑色はそこまでひどくないものの、痛みがとにかく辛かった)
産後、疲れから一気に高熱が出ることや風邪もひきやすくなっていたため、38度越えは別に珍しくない状態でした。
その時の判断はこう。
1日寝て熱が引いたらただの風邪だと。
インフルエンザの場合は、高熱が2日・3日続くケースがほとんどです。
その日は土曜日だったこともあり、1日様子を見た上で受診することにしました。
その日の夜は、38.5度まであがりました。
4日目:微熱まで下がる
高熱から寝込んだあたりの記憶はぼやーっとしているものの、寝て起きて朝を迎えました。
ちょっと楽になったかと思うものの、まだだるいかんじ。
頭痛もひどい。
偏頭痛と風邪が併発しちゃったかなーという印象でした。
熱は37.5度。
おっ、下がった!
微熱まで下がったということで、”これはインフルエンザではないな”というのが率直な判断でした。
でも確実ではなかったため、これが次の日までに平熱に下がらなければ病院に行こうと思いました。
で、その日は1日寝込みました。
依然として喉の痛みは継続。
ひどい頭痛も継続。
5日目:微熱キープ
次の日、目覚めた時点で身体のだるさとひどい頭痛で、これは平常ではないことを悟りました。
熱も37.5度をキープ。
さすがにここまで下がらないのはおかしいと思い、仕事を休んで病院へ。
1日目からの様子を詳細に伝えました。
かかりつけの医師は何かピーンときたのでしょう。
おそらく「熱が下がらない」ってところ。
インフルエンザの迅速診断キットをぱっぱと出して、血液と鼻水から陽性反応が出るのを待ちました。
鼻の奥に綿棒つっこむあれ、痛いですよね。
痛くて痛くてもう涙目でした(笑)
インフルエンザだったら仕事に行けないし、子どもや旦那にうつしたらもっと大変…
まさか陽性なんて出ないと思いながら検査結果を待ちました。
が、医師から告げられました。
「残念ながらインフルです」
「えーーーーーーーーー」
衝撃でした。
信じられない様子でいると、先生キットの陽性反応を直接見せてくれました。
B型のラインが青く出ていました。
もうがっかり…
抗インフルエンザ薬のタミフルと、熱がまた上がったり喉の痛みなどが辛い時の頓服薬を処方してもらいました。
微熱でも陽性
微熱だと陽性反応が出ないといわれているのは、微熱だとウイルスの数が少ないから。
高熱が出るというのは、ウイルスが体内で最高に増えて、体内の免疫機能が最高に働いて熱が上がっている状態ということです。
つまり、微熱の場合というのは、ウイルスの量が多くないため、検査をしても陽性反応が出ないことが多いということ。
また、熱が出て間もない時もまだ反応が出にくいということで、病院に行くタイミングは38度以上の高熱が出てから半日(12時間)経過してからが良いと言われています。
さて、微熱でも、高熱が出てからすぐでもキットの反応がちゃんと出ることもあります。
ウイルス量がちゃんと多ければいいってことですね。
特に流行している時期の場合は、ちょっとでも感染拡大を防ぐために、怪しいと睨んだ患者には検査をするよう医者は促します。
私の場合は、完全に流行時期だったから検査したということでしょう。
診断からの自宅隔離期間
さて、残念ながら陽性反応が出てしまった私。
高熱が出た日を「発症日」として、その後5日間の自宅で外出禁止令がでました。
仕事も当然だめです。
こどもでしたら、学校や保育園・幼稚園も出席制限がかかります。
インフルエンザと診断された場合の出席停止期間は、
「発症した後5日を経過し、かつ解熱した後2日を経過するまで」
こちらの図がわかりやすいかと思います。
簡単には、発熱している日が続く限りは出席しちゃだめです。
1日で熱が下がれば、下がった日から5日間は休み、6日目から出席できます。
ただ、熱がずっと下がらない場合は、最初に熱が出た日から6日目を過ぎてからは、熱が引いた日を入れないでその後2日間休み、その後復帰できます。
私の場合はこの表でいうところの例1。
ちなみに、家族にはなにか影響があるかというと…特に何もありません
もしもインフルエンザがうつっていて、発症(高熱が出たら)したら、即効検査にいきましょうということ。
特に元気よく過ごしているのら、家族は普通に外出してもいいし登園・登校しても大丈夫です。
感染拡大させないための対策
さて、診断されてしまったものは仕方がない…
ということで、これな以上感染者を増やさないようにするための自宅謹慎処置です。
まずは家族のこと。
私は、高熱が出た時点から、
- マスクをして咳・くしゃみが家族にかからないよう注意
- タオルは別にして、自分が使ったタオルはすぐ洗濯
- 直箸はしないように
最低限ですが、これらを注意しました。
もうマスクは必須です。いくらあっても邪魔になるものでもないので、大量に準備しておきましょう。
高熱が出た時点では風邪だろうと思っていましたが、風邪だろうとインフルエンザだろうと、感染の仕方は飛沫感染が主。
接触感染は、咳やくしゃみがドアノブなどについて、それに触れた手で口から体内にウイルスが入るものですが、これも咳・くしゃみを防いでいれば問題なし。
その2日後にインフルエンザがわかり、気を付けてはいたものの、物理的な環境がどうしても近いため感染していないことを願いました。
インフルエンザがわかってからは、
- 家族もマスクの徹底
- 手洗いの徹底・うがいの徹底
- お風呂は私は最後にシャワーのみ、こどもとは入らない
- 家族からちょっと離れて家事をする
笑えるほど些細なことですが、こんなことを気を付けていました。
くしゃみや咳は2メートルまで飛ぶといわれています。
微熱がひくまでは、できるだけ物理的に家族から離れているようにしました。
もしも家族に感染していたら、感染してから2日~3日後に発症します。
結局、家族は発症しませんでした!
なんとか感染を防ぐことができたようです。
症状の経過
その後、症状はどうなったかというと、
タミフルを服用し、インフルエンザウイルスはどんどん減少(したようで)、病院にかかった次の日は37.0度、ひどい頭痛と喉の痛みだけが残っていましたが、だんだん回復しているのがわかりました。
気になったことが、きっとこれもウイルスの仕業かと思いますが、お腹の調子の悪さ。
この日から下痢がひどく、食欲もまあそれほどない。
胃腸の具合が悪くなっていることもわかりました。
その次の日には、熱はようやく平熱の36度台まで回復。
頭痛は残るものの、だいぶ元気になってきました。
ウイルスが体内からいなくなればお腹の調子も良くなる、ということで、水分をたくさん摂り、消化の良いものを食べて、無理せず回復に努めました。
処方された頓服薬は結局飲んでいません。
頓服薬は、高熱が出たり痛みがひどい時に、回復するための体力がなくならないようにするもの。
必要時以外には飲まないほうが回復は早いのです。
そんなわけで、私1人で済んで我が家のインフル騒動はようやく終息。
熱も下がりましたし、発症から6日目に仕事復帰できました。
1週間仕事ができず、私が外に出れないから家族にも大変面倒をかけてしまいましたが、でも他にうつさずに済んで本当に良かったです。
おわりに
今回は、私自身の例と共に、微熱でもインフルエンザの陽性が出るということをお話ししました。
インフルエンザは辛い辛いといいますがこの程度か、最初はそう思いました。
いやもちろん辛かったですよ?
高熱が出た時の記憶なんて曖昧なほどですし。
でも、私は高熱が出たのは1日だけで症状も軽く済んだのだと思います。
それも全てワクチンのおかげ。
逆にいうと、ワクチンを打っていて症状が軽かったから、インフルエンザじゃないだろうという先入観が働いて無理してしまった点はマイナスでしたが…
ワクチンを打っているからと言って感染しないわけではありません。
微熱に下がってもインフルエンザの可能性がないわけではありません。
微熱でも熱が下がらないようなら、半信半疑でも病院で検査してもらってください。
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